古代ローマの軍人ユリウス・カエサル(シーザー)は、「シーザー暗号」という方法を使って重要なメッセージを他人に読まれずに伝えました。この暗号は、アルファベットの文字を指定した数だけずらす方法で、例えば、文字を3つずらす場合、”HELLO”は次のようになります:。
H → K、E → H、L → O、L → O、O → R。
授業では、シーザー暗号のアルゴリズムを使って脱出ゲームを作りました。部屋には脱出のヒントが隠されていますが、なんとヒントは暗号化されています!
今回の授業はレベルが高く、高学年の生徒たちも苦戦しました。内容は中学校のレベルですが、このテーマを選んだ理由は、暗号が私たちの身の回りで広く使われている技術だからです。例えば、ウェブサイトの閲覧やメールの送受信にも暗号化技術が活用されています。暗号文を作り、それをルールに従って元の文章に戻す仕組みを体験してもらえたら、と思っています。
小学生にとってはプログラムが難しいので、完成版をリミックスして、「五十音」(あ~んまで)のリストのみ、作ってもらうことにしました。このプログラムはコピーの繰り返しなので、比較的簡単です。作業中に、「カタカナも使っていい?」「横長棒を(ー)を使いたい」「数字も」といった積極的な質問が子ども達から出ました。
脱出ゲームでは、自分たちのアイデアを盛り込んで、楽しい作品にすることができました。ヒントには「アイドル」「ほし」「あくあ」「るびー」、最後の脱出の質問に「このアニメのタイトルは?」(答えは「推しの子」)など、アニメやゲームの問題を作る子どもが多かったです。
完成作品(基本)
応用の作品→https://scratch.mit.edu/projects/871292336
完成作品(応用)⇒脱出ゲーム
応用の作品→https://scratch.mit.edu/projects/871162820